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一度読んで、何度も感動する良書を書店員たちが選書 ブックセラーズ&カンパニーが『一読三嘆』企画を始動 ~ビジネス書・児童書・文庫・コミックの4ジャンルで展開決定~



『一読三嘆』第一弾のビジネス書のオススメとして、「読むだけで世界地図が頭に入る本/著者:井田仁康(ダイヤモンド社)」「地政学が最強の教養である/著者:田村耕太郎(SBクリエイティブ)」「ユダヤの商法<新装版>/著者:藤田田(ベストセラーズ)」を6月上旬より、参画書店807店舗にて展開を開始し、好評を博しています。

そして、第二弾の児童書のオススメとして、「どろぼうのどろぼん/作:斉藤 倫・画:牡丹 靖佳(福音館書店)」を7月初旬より参画書店396店舗(※1)にて展開を開始いたしました。





■「どろぼうのどろぼん」選書コメント:

代官山 蔦屋書店 キッズコンシェルジュ 瀬野尾真紀


子どもは基本的に本が好きです。ゾロリ、おしりたんてい、銭天堂など児童書のヒット作は数多あり、新刊に限らず、ずっと売れ続けています。しかし、どこかの段階で本から離れてしまう子どもが多いことも確かです。それは児童書、とくに読み物ジャンルの売上を見れば明らかなのかもしれません。「読み物は売れない」それは残念ながら間違いとは言えない状況です。であるにも関わらず、今回どうしても読み物を推したいのは、10年後、20年後も本屋が残っていて欲しいという願いからです。

本屋にいれば、一定数どうしても紙の本から離れては生きられない人が(お客様にもスタッフにも)いることはわかると思います。そういう層が本を買い、作品と作家を支え、本屋をなりたたせてくれている、大切な存在です。この層を育てたい!というのが今回読み物ジャンルを推す理由です。どこかで本から離れていく子どもたちをどうにか振り向かせ、本来好きだった「楽しむため」「面白いだけ」の読書を提案したいのです。「次の一冊」を本屋で見つけて欲しいのです。流行っているもの以外でも、こんな本が読めた、自分で選んだ本が面白かった、という体験がまた次の本へと導いてくれ、やがて本好きの大人になってくれたら、そして本屋で本を買う人になってくれたら、本屋を続けていけるのです。

選書は間違いありません。なので「児童書の読み物か」という気持ちを一旦脇に置いて、このジャンルを売り、本読みを育てることが、遠回りでも私たちが将来も面白い本を手にできる唯一の道だと思うのです。

(※1)展開店舗・詳細は下記サイトをご参照ください。https://booksellers.co.jp/product/book0002

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また、7月19日頃より第三弾の文庫のオススメとして「盤上の夜/著者:宮内悠介(創元SF文庫)」、7月16日頃よりコミックのオススメとして「スピカ ~羽海野チカ初期短編集~/著者:羽海野チカ(白泉社)」(※2)、7月30日頃より「スーパースターを唄って。 /著者:薄場圭 (小学館)」の展開を開始予定です。

■「盤上の夜」選書コメント:TSUTAYA BOOK調達グループ 森泰美

作家のデビュー作にはその作家の資質のすべてが顕れる。そんな表現を耳にするとき、思い浮かぶ作家と作品に、宮内悠介の『盤上の夜』がある。囲碁、チェス、将棋、マージャンなどの「盤上遊戯」を通軸として編まれた連作短篇集。東京創元社のSFレーベルに収められているものの、これは果たしてSFというジャンルに押し込んでしまって適当なのだろうか、と思わせるような、デビュー作にして伸び伸びとした作品世界がいっぱいに広がっている。

この発想のとらわれなさこそが宮内悠介の最大の特長であるけれど、昨今の藤井聡太さんのご活躍やボードゲーム人気の勃興を見るにつけ、少々早すぎた傑作だったのではないか、今一度この作品を多くの読者に届けられるのではないか、という思いが胸に燻りはじめ、しだいに大きくなり、このたび3社合同企画という、またとない機会を得られることになりました。盤上遊戯の知識が一切ない人間が夢中で読み通して、10年後にもありありと思いだすことができるほどの対局の熱狂、冷静、天才ゆえの孤独。自信をもってお客様へお渡しいただける「遊戯」です。みなさまのお力をお貸しいただけるなら、こんなに心強いことはございません。小説の持つ想像力を知らしめる…というと大袈裟なようですが、書店員のみなさまにも、読者のかたにも、この出会いを楽しみ、共に熱狂していただければ幸いです。

■「スピカ ~羽海野チカ初期短編集~」選書コメント:紀伊國屋書店 新宿本店 森瑞人

どれだけ歳月が過ぎようと忘れられないことがある。それは良い事かもしれないし、出来る事なら思い出したくない事かもしれない。誰もがきっと抱えているそんな当たり前の想いを詰め込んだ作品集が羽海野チカ先生の『スピカ』です。

企画の始まりとして、全国的に知名度が高く、そして様々なマンガ好きに届く物語を紡いでいる羽海野先生のまだ知られざる(というと大げさかもしれませんが、確実に知らない人が一定数存在する)この『スピカ』であれば一読三嘆という、本屋と読者を繋ぐ新しい試みにふさわしいのでないかと考えます。

■「スーパースターを唄って。」選書コメント:NICリテールズ 書籍仕入部 池本美和

「家族」の話です。ずっと血の味がします。よくわからない心のどこかをごりごりに抉ってきます。人間が人間として生きていくことの困難さと尊さがあふれています。そうだよ、「人」であることをあきらめちゃいけないよ。と言われているようです。すごい漫画です。読んでもらいたいです。いろんな人に刺さる何かがあると思います。

 

今後も、BS&CO.は、書店と出版社が販売・返品をコミットしながら仕入数を決定する直仕入スキームを実現するための書店-出版社間の直接取引契約の締結と、新たな売上を創出する企画の創造を目指してまいります。それにより書店ビジネスを持続可能なものとすることで、多種多様な本が、書店を通じて全国各地の読者に届けられる、新たな出版流通サイクルを創出してまいります。

■本件に関するお問い合わせ株式会社ブックセラーズ&カンパニー

E-mail: info@ booksellers.co.jp

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